これまで勉強漬けの日々を送ってきたけれど、初級3ではかなり手を抜いたため誤答が急増し、語彙力の不足も深刻なレベルに達している。進級試験の対策に万全を期すため書棚からプリントを取り出したが、けっきょく並び替えるだけで終わった。
2002年4月
スティサーン通りの歓楽街
スティサーンウィニッヂャイ6小街路でタクシーから降りると、そこには外国人向けの歓楽街であるパッポング通りやスクンウィット通りとは似ても似つかない怪しさがあった。たくさんのカラオケスナックや Go Go Bar がトゥックテオ(タイ式多層長屋)の1階で営業している。
改造メータータクシー
タクシーの運転手がカーステレオの音量を耳障りなほど大きくしたり、逆にラジオの音声が聞き取れないほど小さくしたりするのを繰り返していた。これがウワサの!?・・・・・・と思ってメーターを注意深く観察してみると、表示されている走行距離が約50メートルごとに100メートルずつカウントされ、みるみるうちに運賃が上がっていった。
「タイ人立入禁止」
トァーメーはタイの風俗情報を扱っているウェブサイトでもしばしば話題にあがる風俗スポットで、きょうからの大型連休を利用してタイを訪れる日本人中年男性観光客たちが殺到することが予想される。だけどそれほどの魅力がある場所とは到底思えない。
日本に帰りたい
タイ人は「タイ人であるからにはゼッタイ勝たなければならない」というフレーズを日頃から頻繁に使っているけれど、タイ人であることと勝たなければならないことの関連性について語られているのを聞いたことがない。もちろん何をもってタイ人が優れているとしているのかも不明だ。
お下劣タイ語
タイ語はノリがよく下品という点で日本語の大阪弁に似ている。エーンも友人と話すときは下品なタイ語を使っているが、僕と話すときだけは上品なタイ語を使っている。エーンによると、言語的子供(外国人)に汚い言葉を使わせたくないと願う言語的母親のような責任を感じているという。
「英語は話せるか?」
初級3から加わったアメリカ人学生に英語で声をかけられた。タイ語の発音は初級1のころエーンに徹底的に矯正してもらったから問題ないが、英会話は実践したことがないため恥ずかしい発音しかできず英語を話すことには強い抵抗感がある。
日本食復活
以前は通学途中の東急デパート4階にある日本料理店「田ごと」で毎日のように特大カツカレーを食べていたが、そのカツに飽きてしばらく通っていなかった。そこで和風ハンバーグステーキ(120バーツ)を注文してみたところ、日本にある普通の定食屋くらいの味だった。
アサンプション大学 バンコク寺院巡り
ワットアルンは旅行ガイドブックで酷評されている。タイの伝統衣装が描かれている書き割りから顔を出して写真を撮ろうとしている学生がいたから注意を促したところ「タイ人なら大丈夫よ」と話していたが撮影後にしっかり20バーツ徴収されていた。
冷房なしのバンコク
年季が入ったエアコンと電気温水器を同時に使ったため過電流より配線用遮断機が作動した。なぜかベランダにあるエアコンの室外機からはけたたましいガスの放出音が聞こえる。アパートの警備員にブレーカーが壊れて電気を使えなくなったと伝えると懐中電灯と扇風機を持ってきてくれた。
タニヤのカラオケ
「これは誰もが経験する登竜門みたいなモンだよ」友人はそう言って苦笑していた。こんなことならふつうのタイ人学生とふつうの会話をしていた方がよほど楽しい。タニヤ通りの日本人向けカラオケスナックはタイ語が話せない孤独な単身赴任者が癒しを求めに行くために存在しているのかもしれない。
学食
これまで授業がある日の昼食は文学部食堂でタイ料理をとっていたが、今月から工学部食堂で西洋風ファストフードをとるようになった。どちらもオープンエアーで冷房はないが、ようやくタイ料理から解放された。
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