午前6時35分、ユナイテッド航空 UA852 便の離陸予定時刻まであと15分にまで迫っていた。バンコク・ドーンムアング国際空港の出国審査場で、ユナイテッド航空の地上要員たちは次第に苛立ちの度合いを強めていった。そんな彼らに急かされ、友人と短い別れの挨拶を交わして、地上要員達とともに出国審査場へ向かった。予想よりあっけない幕切れだったが、それでも涙ながらの感傷的な別れをすることを考えればよほどマシだ。
2006年3月
タイ・バンコクでの留学生活を振り返って
その Millennium Hilton でバンコク留学の最後の夜を過ごすことにした。タイの歴史における主要な舞台ともなったヂャーオプラヤー川の水辺に建っているホテルから、ワットプラゲーオ(エメラルド寺院)などの歴史的建造物や、トンブリー朝開闢以来239年の歴史を刻んできたバンコク旧市街の景色を一望することができる。そして、ホテルの向かいにある船着場から友人と遊覧船に乗って、ヂャーオプラヤー川を北上しながら、きょうまでの約4年半におよんだバンコク留学生活について振り返ってみたい。
タイの分譲賃貸の集合住宅(コンドミニアム)から退去した
午前11時半、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室は、足の踏み場すらないようなありさまだった。日本へ持って帰る荷物を少しでも減らしておこうと、備え付けの引き出しやクローゼットのなかから比較的重要度が低い私物を取り出して片っ端から黒いゴミ袋へ放り込んでいったところ、ゴミ袋の数は全部で12個にもなった。
タイの中古車屋にマイカーを売却する その2
正午前、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室では、バンコク各地にある中古車屋から引っ切りなしにかかってくる値段交渉の電話対応に友人が追われていた。売却当日のきょうになって、僕の愛車だった BMW 318i の買取価格は緩やかではあったが、それでも着実に高騰していった。けさイチバンの電話は、プララームソーング通りにある中古車屋からのものだった。
大学院修士課程の修了認定試験の追試験を受けてきた
午後12時10分、ヂュラーロンゴーン大学の文学部4号館の前は、すでに学部が3ヶ月間の夏期休暇に入っていたため、ひっそりと静まりかえっていた。今回の再試験の真相を知った友人は、電話口でそう言って過日の僕のお気楽さを責めた。確かに、傍目には少しお気楽すぎるように映っていたかもしれない。
タイの中古車屋にマイカーを売却する その1
僕のクルマは、タイの国内でフォルクスワーゲン社などから委託を受けて自動車を生産しているタイ資本のヨンタギット社が、1994年にドイツの BMW 社から部品の供給を受けて組み立てた12年落ちの BMW 318i で、現在の走行距離は122,000キロ。いまから2年半前の2003年10月に62万バーツを出して購入したもので、当時の走行距離は89,000キロだった。
タイ人娼婦の誘惑に決して惑わされてはいけない
午後11時半、夜の繁華街ソーイ・カウボーイにあるゴーゴーバー Rawhide で友人の日本人男性とビールを飲みながら、これまでさまざまな日本人によって語られてきた「タイ」の真偽について意見を戦わせていたところ、ひとりの娼婦が声をかけてきた。カウンターの上に置いたビール瓶から目を離して顔を上げてみると、赤く薄暗い照明を全身に浴びている全裸の娼婦がステンレス製のスタティックポールに手をかけて、屈託のない笑顔を振りまきながら身体を左右に揺らしていた。
タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その6
スクーバダイビングが思っていたほど体力を使うスポーツではなかったこともあって、当初目論んでいたダイエットの計画は失敗に終わった。そればかりではなく、ダイビング前後の暴飲暴食をはじめ、クルーズ船での昼寝や、寝しなの夜食にビールといった生活習慣が、かえって体重を増やしてしまう結果となった。留学をはじめてから4年5ヶ月のあいだに体重が9キロも増えてしまい、自分の容姿はもう日本で通用しなくなっているかもしれない。本帰国後に予想されている、ありとあらゆる不本意に直面する事態に備えて、そろそろ本腰を入れてダイエットに励む必要があるかもしれない。
タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その5
この資格は、きのう受講を終えた PADI のオープン・ウォーター・ダイバー・コースに加え、きょうからのアドベンチャー・ダイバー・コースを5つ受講することで取得できる。通常、事前の減圧をせずにおこなうダイビングでは、深度40メートルまで潜ることができるとされているが、このカリキュラムでは深度30メートルまでの潜水を体験する。
タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その4
きょうは、コンパスを使用した水面や水中での移動をはじ、緊急スイミング・アセント、水中マスク脱着、ホバリング、水面での機材の脱着について学んだ。その後、ダイビングショップで午後9時まで座学の講習と試験を受けて、オープン・ウォーター・ダイバーの仮証明書を受け取った。
タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その3
午前7時20分、プーゲット島のスィリラート通り沿いにあるホテル C&N Spa and Resort の前から、ダイビングショップが手配したソングテオに乗って、朝の潮風を受けながら、パートーング海岸を南へ15キロほど行ったところにあるチャローング湾に向かった。チャローング湾の桟橋は、2004年に発生したスマトラ島沖地震で壊滅的な被害を受けて大破し、その後に再建されたものだ。
タイ・プーケット島でスクーバダイビングをしよう! その2
午前中の座学でダイビングで使う機材の説明を受けた。深さ20メートルの水中における気圧は地上の3倍の3気圧となるため、もし仮に深さ20メートルの水中でダイバータンクに入っている空気を思いっきり吸い込んで、そのまま呼吸を止めたまま一気に水上まで浮上してくると、肺のなかに入っている空気の体積が3倍に膨れ上がり、破裂して致命傷になるという。
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