タイの歴史映画スリヨータイの海賊版はパンティッププラザで売っていなかった

先月29日に公開されたばかりの J・K・ローリング原作の映画「ハリー・ポッターと賢者の石」が早くも複製され、海賊版の DVD が出回っているという話をエーンから聞き、午後、いつもの3人組とペッブリー18街路にある住まい Venezia Residence から800メートルのところにあるパンティッププラザへ出かけることになった。

タイの国内に流通しているパソコン用のソフトフェアは大半が海賊版で、パンティッププラザはその中心的な役割を果たしている。また、人気ロック歌手の LOSO は、海賊版音楽 CD の流通に反対して「パンティップ」というタイトルの楽曲を発表し、それを1曲目に収録したアルバム CD の ปกแดง(ポックデーング)を今年8月にリリースしている。

パンティッププラザで販売されていたハリー・ポッターと賢者の石の海賊版 DVD には、250バーツというプレミアム価格が付けられていたため、きょうの購入は見送った。代わりに、今年8月にタイで公開されて大ヒットした歴史映画「スリヨータイ」の海賊版 DVD を買って帰りたいとシェーンに言ってみたところ、この映画のプロジェクトにはタイの王室が関わっているから、もしそんなものを販売していることが知れたら、すぐに警察が飛んできて、店主は著作権法違反と王室不敬罪ふたつの容疑で逮捕されるだろうと話していた。

きょうの外出の真の目的は、アップルとシェーンのふたりが抱いている、この部屋にエーンが住んでいるのではないかという疑いを晴らすことをだった。エーンは、バンコク都内のどこかにあるアパートを自分で借りて、一人暮らしをしている設定になっており、ふたりが帰宅したことを確認したのちに部屋へ戻ってきた。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。