バンコクで日本人の友人たちと忘年会をした

先月8日にバンコクへ引っ越してきてから、これまでずっとタイ人の友人たちと親交を深めることに注力してきた。そのため、日本人の友人を作るため時間がまったくとれておらず、日本で会社員をしていたときから連絡を取り合ってきたわずか数人だけに限られている。いまでもときどき一緒に遊びに出かけてはいるが、さすがに数人しかいないというのは少し心許ない。

昨晩はなかなか寝付けず、目を覚ましたときには時計の針が午後2時を回っていた。タイへ来て以来、はじめて午後まで眠り続けた。もう少し規則正しい生活を送りたいとは思っているが、ベッドがあまりにも狭すぎるため睡眠の質が悪く、しかも来月2日まで学校へ行くなどの用事が特にないため、どうしても時間にルーズになってしまう。

夕方、あすのクリスマスパーティーで友人たちと持ち寄ることになっているプレゼントを買いに、ワールドトレードセンターに併設されている生活雑貨店の ZEN へ出かけた。エーンによると、持ち寄るプレゼントの金額は200バーツ以上300バーツ未満と決められており、それ以上でもそれ以下でもルール違反になるという。「どんなに面倒でもきちんと選んで買ってね!」と念を押されていたが、時間の関係で全員分を買うことはできず、エーンの分だけはあす一人で買いに行くことにした。

夜、待ち合わせの時刻から40分遅れて日本人の友人たちと合流した。 高架電車に乗ってラーチャテーウィー駅からサーラーデーング駅まで移動して、タニヤ通りの南側にある日本風の居酒屋へ入った。つい最近、タイで就職したばかりの日本人男性によると、日本人は現地採用でも管理職として採用され、40,000バーツ程度の初任給がもらえるという。僕の留学費用の予算が月々28,000バーツだから、いまより45パーセント良い生活ができそうだ。平均的な日本人サラリーマンの初任給(ボーナスを除く)と比較すると7割程度の水準だろうか。

せっかくの日本料理だったけれど、さすがに日本のビールは高すぎて頼めなかった。タイではさまざまな外国ブランドのビールがライセンス生産されているが、日本ブランドのビールはすべて日本から輸入されている。そのため、タイ国内にある一般的な酒屋における350ミリリットル缶の価格は、タイ産のハイネケンビールが38バーツであるのに対して、日本産アサヒスーパードライは115バーツと約3倍もする。日本酒の日本産の白鶴は2合で300バーツで売っていた。僕は110バーツのカツ丼とハイネケンビールの大瓶を1瓶注文して、ひとりあたりの料金は280バーツだった。わずかな出費で、久しぶりにまともな日本食にありつけた。

それぞれ近況を簡単に報告し合ってから解散した。あすはクリスマスだが、まだシャンパンもケーキも買っていない。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。