ヂュラーロンゴーン大学の文学部が開講しているインテンシブタイ・プログラム(外国人のための集中タイ語講座)もきょうで15回目を数え、これまでに56時間(1日4時間×15日)の授業が終了した。
1日あたりの平均新出単語数は56語で、開講初日から今日までに登場した単語数は843語にのぼる。講師たちはすべてをマスターする必要はないと言っているが、過去に一度でも出てきた単語については当然知っているものとして授業が進められていくため、結局のところ、しっかりと覚えていないと授業のペースに追いついていけなくなる。
幸いにもタイ人のエーンと共同生活を送っていることもあって、タイ語は日常的に使って慣れているうえ、自宅学習の時間もほかのクラスメイトたちより多めにとっているため、クラスのなかでは上達が速い。なかには、日本にいたときから勉強していたのだから上手くて当然、といった指摘もあるが、日本で会社員をしていたころに学習した内容はすでに6回目の授業で追い抜かれており、タイに来てからの2ヶ月のあいだに覚えた語彙や文法事項も8回目の授業で先を越されている。正直なところ、クラスメイトたちが想像しているほどの余裕はない。
放課後、文学部ボーロムラーチャグマーリー館の前で、授業についていくためにはどうしたら良いか、日本人のクラスメイトたちと話し合った。
ドイツ人のクラスメイトは、少しでも分からないことがあると、すぐに手を上げて質問をしている。講師による説明が不十分な場合、僕自身がアクションをとらなくても補足的な説明を聞くことができるうえ、頭のなかを整理するために時間を稼ぐこともできるため、個人的にはとても助かっている。自宅学習にも熱心に励んでいるそうだが、授業にはまったくついていけておらず、ほかの語学学校へ通って補習を受けることを検討しているという。日本人のクラスメイトたちのなかには、早くも転校を検討している受講生が何人か出てきている。
クラスメイトの数は、すでに開講当初の9人に対して7人にまで減っているが、先日おこなわれた部外者向けの初級1の進級試験に合格したアメリカ人が来月はじまる初級2の授業から合流するらしいので、教室内に蔓延している日本語の占有率がいくぶんかは緩和されるのではいかと期待している。
その後、文学部からワールドトレードセンターまでの1.7キロを徒歩で移動し、6階にある日本料理店の鎌倉山で100バーツのトンカツ定食を注文した。