ヂュラーロンゴーン大学文学部ボーロムラーチャグマーリー館の706教室で、午前10時から午後3時まで、外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラム24日目の授業がおこなわれた。
きょうのテーマはタイの王室だった。タイの王室について、授業のなかではつぎのように紹介された。
タイは古くから専制君主によって統治されてきたが、王権が誤った目的で行使されたことはなく、歴代の国王はみな臣民の生活向上のために力を注いできた。1932年、従来の専制君主制は立憲君主制によって取って代わられたが、その後も国王はタイの指導者として引き続き国内の安定に務め、国民からの尊敬を集めた。1946年、現代のタイ人が ในหลวง(ナイルワング)と呼んでいるプーミポン・アドゥンヤデート国王がヂャッグリー朝第9代目の国王に即位すると、さまざまな境遇にある臣民と共にあることを示し、国王と臣民の結びつきを強化する活動をはじめた。国王はすべての臣民の幸福と生活の向上を願い、タイの国内をくまなく行幸し、そのなかで出会った臣民に対して、できうる限りの救済をおこなった。
このような活動を通じて、プーミポン・アドゥンヤデート国王は、すべてのタイ人から「タイ国民の父」としての敬愛されるようになった。タイの臣民は、畏敬の念をもって国王に対して忠誠を誓っている。
君主に対して敬意を示すときには起立する。
赤いガルーダが描かれている黄色の旗はタイ王室の象徴であり、ガルーダはタイ王国政府の紋章として用いられている。
เพลงสรรเสริญพระบารมี(プレーンサンスーンプラバーラミー)は、タイの国王および、その他の王族の偉大さを讃えるために用いられている。王族が参列する式典の最初と最後に演奏される。
タイ語は、相手の社会的地位や状況によって、さまざまなレベルの言葉が使われている。たとえば、タイ語で「食べる」を意味する กิน(ギン)は、公式な場面で話すときや相手が目上の人の場合には ทาน(ターン)や รับประทาน(ラップラターン)といった表現が用いられる。
คำราชาศัพท์(カムラーチャーサップ:王室用語)は、王族のほか、 สมเด็จพระสังฆราช(ソムデットプラサンカラート)と呼ばれるタイの仏教における大僧正に対して用いられる。
その後、タイにおける国王に対する絶対的な崇拝や、過去に起こった軍事クーデターについて、講師がタイ語と英語を織り交ぜながら説明をしてくれた。
ここ数回の授業では、ワーイ、仏教、王室といった、タイ人の価値観がテーマの授業が続いているため、新出単語が少なくてとても助かっている。