インテンシブタイにものすごい講師がやってきた (初級2-5)

ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラム30日目のきょうは、二重母音(เ-ือ:サラウアなど)や二重子音(กลาง:グラーングなど)といったタイ文字の表記方法のほか、タイ語における予測の表現について学習した。

きょうから、初級1の授業で不評だった講師に代わって、ヂュラーロンゴーン大学の大学院で博士の学位論文を執筆している30歳の女子大学院生がこのクラスを週に1日だけ受け持つことになった。授業の進度が以前にも増して早いばかりか、タイ語や英語をネイティブそのままのスピードで話すため、クラスメイトたちはみんな当惑している。しかし、教え方はとても上手く、授業の内容がしっかりと整理されたかたちで、頭の中へすっぽりと納まっていることに気づいて驚いた。

ふと思ったことだが、タイに来るような日本人に、スパルタ式の教育を受けたいと希望している人はほとんどいない。だから、もし自分でタイで語学学校を経営するのであれば、どんなに学習の効果が低くなっても、ゆ~くりと丁寧に授業を進めていくようなカリキュラムを作ると思う。そうしたほうが顧客である生徒たちの満足度が上がるため、バンコクの日本人社会における学校の評判は高まるだろうし、生徒の数が増加すればそれだけ売上を伸ばすこともできる。

しかし、インテンシブタイ・プログラムの授業の進度は、一般的な語学学校のカリキュラムと比較した場合、比較にならないぐらい速いので、お稽古事のひとつといった軽い気持ちで臨んだところで授業にはついて行けないだろう。

深夜、エーガマイ通りにある小洒落た喫茶店へ行って、友人の日本人男性から語学学校の経営について話を聞き、午前1時に閉店となったため店を出た。

ペッブリータットマイ通りは、外国人観光客が多いスクンウィット通りとは違ってまったく賑わっていないが、売春婦を調達することができるサヤームホテルのコーヒーショップがあることで知られている。店内は、売春婦200人と男性客60人でごった返しており、座る場所を確保するのにも苦労するほどの盛況ぶりだった。

コーヒーショップでは、語学学校経営の話の続きを聞くつもりだったが、向かいの席に座っていた売春婦が声をかけてきたため席を移った。途中、売春婦に携帯電話を奪われ、携帯電話の番号をゲットされてしまったが、なんとか適当にあしらいながら話を続け、午前4時の閉店間際になって店を出た。

バンコクの都内にある娯楽施設はすべて午前2時以降の営業が禁止されており、この店も警察による取り締まりの対象となっているはずだが、なぜか午前4時まで営業を続けていても警察が踏み込んでくることはない。

午前4時半にペッブリー18街路にある住まい Venezia Residence 6階の自室に戻り、シャワーを浴びてから午前5時に就寝した。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。