ここ数日、タイ語の単語帳作りに没頭している。きょうは製本して、表紙まで付けた。
「この単語帳が完成すれば、今までの単語を余すことなく身につけることができる!」
―― という思惑があってのことだが、単語をコレクションしているだけのような気もしている。どんなに芸術的なマイ教科書を作ったところで、自分の成績が上がるとは限らない。一覧性を高めて効果的に暗記できるようにする試みだが、実際に利用しなければまったく意味をなさない。
クラスメイト達は授業中に配られたプリントを日本語に訳してノートにまとめているが、それにどれだけの効果があるんだろうか。日本の学校に通っている児童・生徒のあいだには、授業中に学習した内容をノートにまとめるという文化があって、試験前にノートに試験範囲をまとめると記憶できたものと錯覚するといった説がある。タイ語の教育に詳しい講師が作成した「授業内容をまとめ」を独自にアレンジしたところで、時間の無駄使い以外の何物でもない。そんな時間があったら、プリントに繰り返し目を通して復習したほうがよほどためになると思う(そもそもノートにまとめられるレベルの文法事項については、講師の話をきちんと聞いて、授業中に習得してしまった方が手っ取り早い)。