「みなさん、怒るべきところでは怒らなければなりません。罵倒されているのに気付かないようでは、タイ語を使いこなせているとは言えませんから」
昼すぎ、ヂュラーロンゴーン大学文学部ボーロムラーチャグマーリー館7階の教室で、正規のカリキュラムには含まれていない若者言葉から罵倒語までの日常タイ語を学んだ。
タイ語はノリがよく下品という点で日本語の大阪弁に似ている。エーンも友人と話すときには下品なタイ語を使っているが、僕と話すときだけは上品なタイ語を使っている。エーンによると、言語的子供(外国人)に汚い言葉を使わせたくないと願う言語的母親のような責任を感じているという。
タイ語講師は躊躇しながら解説していたが、お下劣なタイ語は日常生活でごく普通に使われている。