朝、チアングマイ市内にあるホテル「スリトーキョー」をチェックアウトしてレンタカー屋にクルマを返却。レンタカー屋のオーナーにタイ国鉄チアングマイ駅まで送ってもらった。
特急「スプリンター号」で提供された軽食は往路と同じだった。午後のおやつを断って寝ているうちにバンコクへ到着した。タイ国鉄ドーンムアング駅停車時に空港のオレンジ色の照明が見えて、なぜかバンコクの Go Go Bar を思い出して郷愁を感じた。タイ国鉄マッガサン駅からタクシーでペッブリー18小街路にあるアパートへ戻った。
帰宅後、エーンはケータイをハンズフリーにして親友のヂョーイと話していた。
「わざわざチアングラーイまで行って何をしてきたと思う? The Pizza Company でピザを食べて、その近くの Seven Eleven でお菓子を買っただけよ」
ケータイのスピーカーからジョーイの声が聞こえてきた。
「ちょっと聞こえてる? どうしてチアングラーイまで行ってピザ食べなきゃいけないのよ?普通、旅行先ではその土地の名物を食べるもんじゃないの?」
・・・・・・たしかに仰るとおりです。
久々に友人の日記をチェックしてみたところエーンという名前のカノジョができたと書いてあった。
「これからややこしくなるわね。わたしをエーン1号、もうひとりをエーン2号と呼びましょうよ」とエーンは言うけれど、友人が付き合っているエーンのほうが先に生まれている。
「でも2号と呼ばれるのだけはイヤ。じゃあ、あっちをエーンオーと呼ぼうよ?」
タイ人のニックネームは短いからどうしても他の人のニックネームと被ってしまう。エーンが提案していた「エーンオー」は、オーさんのエーンという意味。どうやら小エーンと大エーンということで落ち着きそうだ。