きょうのヂュラーロンゴーン大学文学部主催の集中タイ語講座中級3の進級試験では、試験時間が足りなくなることが予想されていたため、「論説文の構造」についてはあらかじめ用意してきたものを提出してもよいことになっていた。
論説文の出題内容は「あなたの国の文化について、あるべき文章の構造に則ってA4用紙1枚で述べよ」というもの。さしあたって「平等意識が強い日本人はタイの不平等な賃金体系や不公正な社会には共感できないだろう」と書いておいた。
タイでは、学歴によって賃金に最大20倍もの格差があるのも、賃金によって社会的地位に格差があるのも当然のように考えられている。みんな問題意識は持っていても誰も解決しようしない。
もしかしたらタイ人的な認識のほうが真実に近いかもしれないけれど、それでは日本のような民主主義が根付くことは期待できないだろう。平等への理想を諦めてしまったら、特権支配層の搾取と腐敗は永遠になくならない。タイに中間層が形成されるまでには長い道のりが必要そうだ。
初級2の進級試験以来はじめて試験時間が余った。