授業中に舐めてい飴が下顎右側第1大臼歯の銀歯に張り付いた。ムリヤリ引き剥がすと今度は銀歯まで取れてしまった。クラスメイトに高架電車プローンポング駅ちかくの歯科「恵歯会」を勧められたのでさっそく予約した。
歯科医院「恵歯会」の歯科医師と看護婦はいずれもタイ人で、日本人は通訳兼受付のひとりだけだった。氏名や職業のほか来診目的を問診票に記入して診察室のリクライニングシートに横になった。
「麻酔をしまーす」
いきなり歯科医師は治療方針の説明もないまま右上歯茎に注射針を差し込んで、日本人通訳に「何色の歯がいいか聞いて」と指示した。日本語訳を待たずに値段差について尋ねると「銀歯は6,000バーツ、白い歯は7,000バーツ、金歯は8,000バーツです」と日本人通訳が答えた。あまりの展開の早さと治療費の高さに半ば投げやりな気分になって、たった1,000バーツの違いならと、銀歯ではなく白い歯を注文した。
その後、歯科医師は顎の骨を削って詰め物をした。なぜ銀歯を作り直すために顎骨を削ったのかについては解らず仕舞いだった。
クラスメイトはタイの歯科治療の特徴についてつぎのように話している。
・治療方針の説明が不十分(ただしバムルングラート病院の治療方針説明には定評がある)。
・技術力が高くインプラント技術は卓越している。
・精度の高い銀歯を安価で取り付けられる。
・治療にかかる期間が短い
エーンによると、タイ人向けの歯科医院であれば2,500バーツ以内で済むという。
海外旅行傷害保険に歯科治療は含まれていない。