無題

授業終了後、ヂュラーロンゴーン大学文学部のボーロムラーチャグマーリー館13階にある集中タイ語講座の教室にいたところ3階にある学部用の一般教室にいる友人から電話が入った。文学部日本語学科の学生たちが304教室でトイレットペーパーを加工して桜の花びらを作っていた。ヂュラーロンゴーン大学の学園祭は3年に1度しかないという。

桜の花びらを指さして「トイレットペーパー?」(กระดาษห้องน้ำ kradàat hɔ̂ɔŋnáam)と聞くと、学生たちは口を揃えて「ティッシュペーパー」と答えた。

タイの屋台には「トイレットペーパー」が置かれていて、みんなこの紙で口を拭っている。しかもタイ人はトイレで紙を使わないから、この紙をトイレットペーパーと呼ぶとアベコベになってしまう。

タイに来て1年が経って、そんなことにもすっかり慣れてしまった。いろいろな価値観が変わりつつある。

夜、マーブンクローングセンターへガセートサート大の女子学生を加えた3人で行って、7階にある映画館で英語音声・タイ語字幕の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を見た。言語にかかわらず字幕を読むより音声を聞く方が楽だけど、解らない部分についてはタイ語の字幕に目を落とした。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。