ヂュラー大生に対する反感

一説によると、ヂュラー大生はヂュラー大生としか連めないという。

夜、高架電車アソーク駅前のホテル Westin Grande Sukhumvit 8階にある日本料理店「吉左右」でおせち料理パーティーを開いた。エーン、日本人の友人、ヂュラーロンゴーン大学文学部の学生の4人で3,000バーツだった。

エーンはタイの最高学府ヂュラーロンゴーン大学を明らかに敵視している。どの大学にも入れる学力があったのに、この大学の校風を嫌ってライバル関係にあるタンマサート大学で一番難易度が高いマスコミ学部を選んだという。

解散後すぐにエーンはこの学生に対する不満を爆発させていた。曰く、「あの学生のタイ語の使い方が気に食わない。論法が気に食わない。一般からかけ離れた価値観を前提にエリート主義を振りかざしている」などなど。

先日、エーンの言葉を裏付けるような事件があった。日本人男性(21歳)と酒を飲んだとき、この学生は日本人男性から เธอ(トァー)という二人称で呼ばれたことがよほど気にくわなかったらしく、帰宅する途中で「明らかに相手を見下している表現だ。学識のある相手に対して失礼極まりない」とキレまくっていた。ところがエーンによると เธอ はニュートラルな二人称で、年下の相手に使う分にはまったく問題ないという。

この学生は相手の言葉使いに不満を漏らすことが多い。噂どおりのエリート主義者なのか、それとも単に自己中なだけなのか。

「日本の正月料理『おせち』が可愛らしかったから耐えられたけど、これが普通の寿司とかだったら絶対にその場でどついてたと思う」

それとも単にエーンが僕の女友達すべてを忌避しているだけなのか。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。