最終課題

「グローバル化による社会的・経済的な影響について、グルングテープトゥラギット紙(経済紙)の文体で日本を例にその対策を論じなさい」

これがヂュラーロンゴーン大学文学部主催の集中タイ語講座の最終課題だった。不合格になると修了認定を受けることができない。

授業終了後、ペッブリー18街路にあるアパートへ戻って日本国内の失業者数と自殺者数の推移について情報を集めていたところ、エーンがダンスサークルの仲間のオカマを連れて帰ってきた。午後11時現在、ふたりは大音量で音楽を流しながら部屋の真ん中でダンスの練習をしている。

こんな環境でどうやってコラムを書けばいいんだ!! こっちは経済問題に無関心な人だったら日本語でも書けないような小論文をタイ語で書かなきゃいけないんだぞ!!

外的要因も試練のひとつなのかもしれない。いや外的要因こそが今回の試練であるに違いない!

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。