エーンの引っ越し 前編

このゴミ箱部屋がキレイになる日も近い。

ペッブリー18街路にあるアパート Venesia Residence の644号室は見渡す限りのゴミで溢れかえっている。すべてはエーンが机や床をゴミ箱の代わりに使ってきたせいだ。

あすエーンはこの部屋から出て行く。エーンは当初アヌサーワリーチャイサモーラプーム(戦勝記念塔)ちかくの女子寮を借りると話していたけれど、どうやらそれは取りやめて王宮方面の女子寮に変更したという。家賃3,000バーツはそのままで変わらないらしい。

いろいろな物が無秩序に散乱している床からエーンの所有物を探してはプラスチックの収納箱へ突っ込んでいった。部屋が汚いのは相変わらずだけど戸棚に空きのスペースができた。エーンが引っ越したら、この部屋を徹夜で掃除して人間が住めるレベルまで回復させたい。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。