はじめての文書翻訳

専門的な文章のタイ語訳。

新聞記事の翻訳程度であれば集中タイ語講座の修了者なら片手間でこなせるけれど、専門的な文書の翻訳となるとなかなかそうもいかない。たとえば「意匠」と「登録商標」の違いのような日本語でも理解が曖昧な言葉をどうやってタイ語に訳せばいいのかという問題に10分もしないうちに直面する。

今回はとある会社の就業規則をタイ語で作成する作業を有償で請け負った。タイの労働省へ提出する公的な書類だからカンペキなタイ語に仕上げる必要がある。そこで報酬の7割を分配する条件でエーンに手伝ってもらうことにした。自分の分け前がたった3,000バーツというのはなんとも物足りないけれど、エーンの仕事量のほうが3倍ちかく多くなるから仕方ない。

共同での翻訳作業はつぎの手順で実施した。①僕が日本語の原稿に目を通して準文語調のタイ語で読み上げる⇒②エーンがそれを公的文書レベルの文章にして読み上げる⇒③エーンが読み上げた文章のなかに原文の内容が過不足なく含まれているか確認する⇒④エーンが文章を校正する。一連の作業で欠かせないのは十分なタイ語能力と一応の教養。

全8ページのうち、きょうは4時間かけて5ページ翻訳した。まずまずの作業効率だった。

先日来この部屋にいるハムスターがなかなかカワイイ。エーンがヂョーイから貰ってきたという。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。