タイロックカフェ「グルンテープ」 (LA留学生日記より)

人種の坩堝と言われているアメリカのなかでも特にロサンゼルスには数多くの人種がいて、人口3,485,398人(1990年)の約38%が外国生まれで、ヒスパニック系と呼ばれるスペイン語を話す人々だけでも全体の39.9%を占める。民族別の構成比は、黒人14%、アジア系9.8%、アメリカ原住民0.5%で、白人は52.8%しかいない。

街の至る所にはそれぞれ民族色の強い街が形成されており、日本人街のリトルトーキョーはロサンゼルス市第一通り(1st St.)と中央通り(Central Ave.)の交差点に付近にある。日本人向けの旅行ガイドブック「地球の歩き方」には紹介されていないけれど、ここにはタイタウンと呼ばれるタイ人街もある。

ロサンゼルスはタイ77個目の県とも言われており、在外のタイ人コミュニティーとしては世界最大の80,000人以上のタイ人が住んでいる。タイ人街のタイタウンは州間高速道路10号線のハリウッド出入口付近にあって、タイ料理店をはじめ数多くのタイ人向けの商店や飲食店が軒を連ねている。

そしてロサンゼルス最大のタイ・ロックカフェ「グルンテープ」には、中規模の飲食店ぐらいのスペースしかないけれどテーブルや椅子が所狭しと配置されていて、曜日を問わず常にタイ人客で満席な状態が続いている。生演奏される楽曲はすべてタイポップスで、タイ人客たちのノリについては凄まじいという以外の表現が見つからない。ビールはキリンビールのほか各国の銘柄があり、おつまみはもちろんタイ料理。ロサンゼルスに飽きたらタイに興味がなくても一度は気分転換に行ってみても良いかもしれない。

もちろんタイ人客たちはここに高級車で乗り付けてくる。

実はこの日記には記していないけれど、毎日にのようにここへ連れ出されていて胃がぐったりしている。

あすは同居人のポーが一時帰国するためみんなで午前3時まで盛り上がった。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。