台湾人のアジア人差別感情 (LA留学生日記より)

「この話は秘密にしておいてね。日本人は台湾人と似てるから分かってもらえると思うけど、私たちにも民族的な差別感情があって世間体も考えないといけないから、タイ人や韓国人を家に連れて来てほしくないの」

語学学校のイベント「ハンティントンビーチ・バレーボール大会」から帰宅する途中の車中で、3人の台湾人クラスメイトから台湾人留学生の送別会に招待された。この台湾人は台湾系の友人が所有しているアーケディア市内の豪邸に居候しており、そこにタイ人や韓国人を連れてきてもらっては困ると話していた。

アメリカに来てからここまで露骨な民族差別的な発言を日本人以外のアジア人から聞いたことがなかったため驚いた。「日本人社会と似ている」と言われれば確かにその通りだけど、アメリカ国内の台湾人社会にもそのような傾向があるとはまったく思ってもみなかった。

これは6月12日の日記にある「タイ人男性は容易に日本人女性と交際できるか?」という議論に対するひとつの回答になるかもしれない。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。