タイ人中流 up 家庭でのホームステイ

今回はバンコクでの滞在費を節約するために、パホンヨーティン47街路(都内ヂャトゥヂャック区)にある、ロサンゼルス郡アルハンブラ市にあるシェアハウスの同居人の実家にホームステイしている。

ここには外国文化に毒されていない純粋なタイ文化が息づいていた。相手構わず「おばあちゃんはね……」から始まるセンテンスで語りかけてくる老婆。「息子よ、どうしたんだい?」と話しかけてくる同居人の母親。そして外国人の僕に「お兄様」と話しかけてくる同居人の親戚の大学生。もちろん少し格式張った感じのワーイ(手を合わせるお辞儀)もきちんと実践されている。ここ数日、本物のタイ文化にどっぷり浸かっている。

そして中流以上の家庭にいると言われているメイドが二人いる。ひとりはまだ高校生にもならない歳の少女で、この時期に終日家にいることから推測すると学校には通っていないようだ。

この家は、日本の一軒家のような母屋、特別な用途に利用できる離れ、公立小学校の体育倉庫のような使用人棟のほか、屋外の池に囲まれた団らんの場「サーラー」で構成されており、総坪数は推定約100坪。

いま、タイの旧貴族たちが生活している家で寝泊まりしている。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。