ついにバンコクでの新しい住まいが決まった。この部屋であれば、これからの2年間を精神的に病むことなく胸を張って生活していけるだろう。
新居は、スクンウィット13街路にある43階建ての超高層コンドミニアム「スクンウィットスイート」の17階で、高架鉄道ナーナー駅から徒歩約5分と比較的便利な立地にある。2年契約の家賃は21,000バーツ(58,800円)で、ほかに保証金として家賃の2ヶ月分42,000バーツを支払った。
寝室と居間兼台所の2部屋からなる1LDK(専有面積56㎡)の物件で、居間、寝室ともにそれぞれ10畳ほどの広さがある。内壁の大部分はぬくもりが感じられる木製のビルドイン家具で覆われており、それ以外の部分には上品な壁紙が貼られている。この部屋の備品は次のとおり。
- 固定式家具
- システムキッチン、ダブルベッド、衣服箪笥2組、勉強机(照明付)、化粧机、本棚2台、テレビ台、下駄箱、除湿機能付きエアコン2台、戸棚類15ヶ所、照明23ヶ所。
- そのた備品
- ソファー2組、テレビ、ビデオデッキ、ミニコンポ、NHK視聴可能な衛星放送チューナー、居間シャンデリア、食堂テーブル、電熱コンロ、給湯ポット、椅子4脚、食器一式。
スクンウィット通り側にある南向きの寝室からは、高架電車ナーナー駅やアンバサダーホテルのほか、スクンウィット通りからプララーム3通りにかけて建っているビルが見渡せるなど、眺望にも恵まれている。
月々6万円ほどの家賃で、高級ホテルのスイートルーム並みの部屋に住めるのには驚いた。正直なところ、これだけの家賃を払うだけで、経済的にも精神的にも貧困を極めているバンコク在住の日本人社会におけるクダラナイ階級闘争に巻き込まれずに済むと思うと、心の底から喜びが込み上げてくる。ちなみに平均的なタイ人が住んでいるアパートの相場は、冷房付きで3,500~6,000バーツ(約9,800~16,800円)。
留学生という身分で贅沢な暮らしをするのはあまり好ましいことではないけれど、平均的な「日本人学生」と同程度の家賃を使うことに文句を言われる筋合いはない。それにバンコクの下流日本人たちの貧しい暮らしに付き合ってやる義理もない。