B4サイズ17センチの課題図書

このままでは修士号を取得する前に挫折してしまいそうだ。

大学院生活第2週。きょうは午前の「東南アジア研究の方法論」(3時間)と、午後の「近代東南アジアの植民地主義・民族主義・民主化」(3時間)を受講した。

昼食前、クラスメイトたちと課題図書の入手方法について話し合っていた。タイではマイナーな分野の英語文献を入手するのが困難で、インターネットで買ってもアメリカから空輸することになるし決済も面倒だ。そこでクラスメイトたちに聞いてまわったところ、午前の課題図書すべてを中央図書館でコピーしてきた学生がいたので、放課後にクラスメイトの部屋があるヂュラーロンゴーン大学のスックスィットニウェート学生寮へ行って課題図書のコピーを借りた。コピーの厚さは17センチあり、何ページあるのか数える気にもならなかった。

そのコピーを文学部4号館の入口にある売店で複製した。コピー代は1枚0.5バーツで、1,406枚(2,812頁)で合計703バーツだった。この料金には「コピー代行手数料」が含まれているため、長時間コピー機の前で単純作業を辛抱強く繰り返す必要はない。少しでも必要そうな資料だったら、今後はあまり深く考えずに全部コピーしてしまおう。

夕方、ヂュラーロンゴーン大学前のパヤータイ通りに路上駐車していたクルマへ戻ったところ、前輪が車両用拘束具で固定され、交通違反切符がフロントガラスに貼られていた。道路には駐車禁止の標識があって、その下にある補助標識にはタイ語で午後4時から午後6時までと書いてあった。クラスメイトたちに付き添ってもらってパトゥムワン警察署へ出頭して、反則金200バーツと拘束具解除手数料500バーツを支払った。クラスメートによると、もしレッカー移動されていたら手数料として1,000バーツぐらい取られたかもしれないという。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。