大学院生活第3週

少しずつではあるけれど、徐々に授業に付いていけるようになっている。

朝、「東南アジア研究の方法論 第3週 フランス式アプローチ」の講義を受けていたところ、フランス人の研究者が書いた文献の読み方について議論が交わされた。次第にクラスメイトたちの興味が「言語間の差異」に移って、タイ人、カンボジア人、ベトナム人、ミャンマー人が発言しているうちにミャンマーだけ十二支の呼び方が違うという話になった。

この講座では東南アジア全域が研究の対象になっているけれど、講師の大半がタイ人であるため、どんな話題でもタイ文化と比較して説明されることが多い。もしタイ語の学習を通じてタイの文化を理解していなかったら、きっとこの授業にはついていけなかったと思う。

午後の「近代東南アジアの植民地主義・民族主義と民主化」の講義では、旧宗主国の研究機関が唱えている説について比較検討を行った。講義終了後、友人宅を訪問してからスクンウィット39街路にあるイタリア料理店「オペラ」で夕食をとった。

英語のタイ訛りがキツいと脳みそがタイ語モードから英語モードに切り替わらないため本当に混乱する。それでも先週は講師の英語がほとんど理解できなかったけれど、今日はハッキリと聞き取れた。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。