年の瀬迫る師走も残りわずか。
バンコクにいると季節感がなくなっていけない。年末というのに夜でもTシャツ一枚で街中を気軽に散策できるから、コートを着てマフラーを巻き、ネオンがまぶしい交差点をせわしなく渡る、という日本の年末の風物詩が遠い世界のおとぎ話のように感じる。
バンコクの12月の平均最低気温は21℃もある。
それでも、マフラーを巻いている女性をバンコクでも見かけることがある。でもマフラーを巻いているのは T シャツの上で、理由を聞いてみると「少し肌寒いから」という。タイ人にとっての「寒い」とは、どうやらTシャツ1枚で肌寒く感じることらしく、風情も何もあったもんじゃない。
そんななか、今晩はスクンウィット12街路の韓国店街「スクンウィットプラザ」3階にある日系バーでバイト先の仕事納めのパーティーがあった。入口の小さな扉を開けて中へ入ると、日本を思い起こさせる上品でこぢんまりとした空間があった。
飲みたい銘柄のウイスキーを、グラス単位で注文できるのには感動した。タイではボトル単位での注文がスタンダードで、どこの店へ行っても勧められるシーバスリーガル(市価999バーツ)には正直ウンザリしている。
サントリーの響、とっても美味しかった。値段はバンコク都内にある高級ホテルのバーと同程度だった。