2003年

台湾人留学生は、アメリカ在住の知人や友人の家に滞在していることが多く、住居や食事に関する出費がない。大きな家なら個室がもらえるそうだけど、ワンルームマンションのような部屋だと一角にバリケードを築いて私的なスペースをなんとか確保している。

シェアハウスのリビングルームでタイ人の同居人たちとビールを飲みながら、同居人のひとりがタイから戻ってきたばかりのタイ人から借りてきた台湾ドラマ「流星花園」のタイ語吹替版の第1話から第5話までを見た。物語の舞台が日本から台湾に変更されており、貧窮貴公子とは違って登場人物の名前も日本語名から中国語名に変更されていた。

夜、シェアハウスのリビングルームでタイ人の同居人たちとビールを飲みながら、台湾ドラマ「貧窮貴公子」のタイ語吹替版を一晩中見ていた。原案は日本の少女コミック「山田太郎ものがたり」で登場人物のほとんどが日本語名のままだっけど、舞台が台湾に変更されていて演じているのも台湾人だった。

特に何もない一日。

きょうまでの新出単語をどれだけ覚えているか確認するために机に向かって単語帳を開いてみた。単語帳には英語とタイ語があって、日本語はひとつもない。集中英語講座の新出単語数があまりにも少ないため時間を持て余しており、タイ語の復習を兼ねて英単語の横にタイ語対訳をつけている。

語学学校のイベント「ハンティントンビーチ・バレーボール大会」から帰宅する途中の車中で、3人の台湾人クラスメイトから台湾人留学生の送別会に招待された。この台湾人は台湾系の友人が所有しているアーケディア市内の豪邸に居候しており、そこにタイ人や韓国人を連れてきてもらっては困ると話していた。

現在ホームステイ先に滞在しているクラスメイトが引っ越しを希望しているため、語学学校から徒歩圏内にあるアパートを探してみた。アルハンブラ市における1DKの家賃は平均720ドル（約88,000円）で、平均家賃1,250ドルの2LDKをふたりでシェアするとしても月々625ドル（約76,000円）かかる計算になる。

預金残高報告書によると、今月の出金が1,963ドル（約24万円）もあったため驚いて20分近くもその報告書を眺めていた。家賃で338ドル、ラスベガス旅行で約100ドル、被服品等の購入費で約300ドルの出費があったことを考慮しても、日常生活だけで1,225ドル（約15万円）はあまりにも多すぎる。

吉野家はアルハンブラ市から30分も離れているパサデナ店しか知らなかったため友人に聞いてみたところ、サンゲーブル市の先にあるアルハンブラ市から片道約10分のテンプル市にもあると教えてもらった。牛丼の並盛が2.69ドル（付加価値税を加えると2.91ドル）だった。

シェアハウスには僕のほかに3人のタイ人が住んでいるけれど、ここ1ヶ月ほど許可なく勝手に居候している28歳のタイ人男性がいる。フィアデルフィアで半年間の語学留学をしてから、3ヶ月前にロサンゼルスへ引っ越してきたという。

同居人のポーと日本製 PlayStation2 用のゲーム Final Fantasy11 を買いに隣町のラストゥナス市にある中国人経営のゲーム屋へ行ったところ売り切れで来週まで入荷予定がなかったので、日本人が多く住んでいるトーランス市へ向かった。

ロサンゼルス郡アルハンブラ市にあるシェアハウスを午前8時に出発し、州間高速道路の210号線と5号線を乗り継いで40マイル（およそ40分）北西にある遊園地マジックマウンテンでへ行って、クラスメイトたちと午後6時まで遊び倒した。