雨上がりの路面

ここのところ、季節外れの大雨が続いている。雷の轟音とともに、大粒の雨が路面を叩きつける。

雨上がりのスクンウィット通りをクルマでサヤーム方面へ向かっていた。窓の外からはタイヤが弾く雨水の音が聞こえる。高架電車のプルーンヂット駅前にさしかかったところで、左車線の前方を走っていた小型バンが急停車をした。後続のバイクの群が、それを避けようと僕の車線へ雪崩込んでくる。そして急停車したバンに近づいたとき、僕の車線につぎつぎと侵入してきていたバイクの群れが車線変更を断念した。そのなかの一台が後輪を軸にして優雅に円を描いて転倒し、道路に運転手が投げ出された。危うく生身の人間を轢き殺してしまうところだった。なんとかギリギリのところでハンドルを切って難を逃れた。

最近ではバンコクでもアスファルト舗装の道路が増えているけれど、依然コンクリート舗装の道路のほうが多い。コンクリート舗装の道路はアスファルト舗装の2~5倍の耐久性があり、20~50年間にわたって再舗装せずに利用できるため、コストを大幅に削減できるという利点があるという。しかしコンクリート舗装の道路には気温による伸縮を吸収するための目地があり、乗り心地は悪い。水はけも悪く、雨天時には路面がスリップしやすくなる。

雨の日の運転には細心の注意を払う必要がある。特に横からスライディングタックルをかけてくるバイクには要注意だ。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。