今月上旬にカンボジア国境で取得したアライバルビザの滞在資格(入国後30日以内)の期限切れが迫っている。そこで今回は大学に依頼して留学生用の招聘状を発行してもらい、ラオスの首都ウィアングヂャンにあるタイ大使館へ行くことにした。申請の翌日には留学ビザ(ノンイミグラントB)の発給を受けてバンコクまで戻って来られる予定。
午後4時、モーチットにある北部方面行きの高速バスターミナルに到着した。さっそく乗車券を買おうとしたが、どこのカウンターへ行けば良いのか分からず10秒ほど考え込んだ。モーチットの乗車券売り場は広すぎる。高速バスの乗車券について、これまでタイ人の彼女や友人が買ってくれていたから「買う方法」について考える必要もなかったけれど、今回は気ままなひとり旅なので自分で買う必要がある。周囲を見渡してみると四方八方に民間高速バス各社の乗車券販売窓口が並んでいた。その数、少なく見積っても100を越える。
基本的にどのバス会社の乗車券も同じ運賃だ。それでも、タイの高速バスには少なくとも3つの等級があり、それぞれ値段も異なるため購入時には注意しておきたい。①1等冷房VIPバス(24席)はビジネスクラスのようなシートで足を伸ばしながら寝ることができる。②1等冷房バスは標準的な日本の高速バスより若干大きなシートでくつろげる。③2等冷房バスは標準的な日本の高速バスと同じ規格で少し窮屈に感じる。ほかにも④地方都市間を結ぶ冷房なしの普通バスがある。
一見しただけでは無秩序に並んでいるかのように見える乗車券販売窓口も、よくよく観察してみると等級別にしっかり区分けされている。行き先表示にVIPと書かれているのは1等冷房VIPバスの乗車券販売窓口、行き先表示が青色なのは1等冷房バスの乗車券窓口、行き先表示が赤色なのは2等冷房バスの乗車券窓口。それぞれ事前に予約もできるので、バスでの長旅の負担を少しでも軽減するためにも、あらかじめ満席になる前に予約を入れておきたい。
1等冷房VIPバスの競争率は高く、出発2時間前には満席になって座席の割り振りが確定する。ちなみにVIPバスと2等冷房バスの運賃差は約2倍。今回バンコク(19時25分)発ノーンカーイ(翌朝5時)行のVIPバスの乗車券を購入した。運賃は545バーツだった。