ラオス3日目

目が覚めると外は明るくなっていた。まだ昨晩の酒が残っている。しばらくベッドの中でボーっとしていたところにナッシュが帰ってきた。

「昨晩は最高だったね!俺がどうしても今日中にバンコクへ戻る必要があると言ったら、彼女はうなだれながら午前10時のバスでベトナムへ発ったよ。それしても君は不運だったね。まあ気にすることはないさ。俺がバンコクで何百回と出くわした、いわゆる『良くあること』だ」

その後、シャワーを浴びてから遅めの朝食をとり、タイ大使館へパスポートを受け取りに行った足でそのままノーンカーイへと戻ることになった。

ラオス側の国境で、ふとクルマの持ち込みについて思い出した。ラオス入国管理局の女性職員によると、ラオスへの持込許可証を事前に取得しておけば良いそうで、費用は通常必要となる料金(観光ビザの発給手数料、入国料や国境橋利用料など)を除けば、申請手数料200バーツと自賠責保険300バーツの合計500バーツしかかからないという。

国境のタイ側から定期的に出ているシャトルバスでノーンカーイ・バスターミナルへ向かった。

高速バスが出発するまで4時間以上もあったため、ノーンカーイ郊外にある大規模小売店「テスコ・ロータス」へ行って時間を潰した。店内にあるすべての掲示物にラオス語が併記されていたのには驚いた。解読までに時間はかかるものの、タイ語に似ているためギリギリ理解できるところが面白い。こんど時間を見つけてラオス語に挑戦してみたい。昨晩行ったオープンバーのラオス人従業員によると、ウィアングヂャン市内には少なくとも語学学校が3カ所あるという。

さらに、市内のメイン通りを市場まで歩いて、単3電池を購入してからバスターミナルへ戻った。ノーンカーイ発バンコク(モーチット)行の寝台冷房1等(VIP)高速バスは午後7時20分にノーンカーイのバスターミナルから出発した。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。