日本料理店「雑談室」の値上げ

いま住んでいるコンドミニアム「スクンウィットスイート」にある食堂の料理は、価格が相場の3倍もするのに食うに耐えないほど不味い。だから価格が同程度なのに部屋まで出前してくれる日本食を頼むことにしている。

日本人が多く住んでいるスクンウィット通りに数ある宅配日本料理屋のうち、僕はスクンウィット31にある「雑談室」の出前がもっとも費用対効果が高いと考えている。ニンニクの味が少しキツいのは玉に瑕だけど、それでもバンコクで日本料理を苦痛を感じずに食べられるという点で優れている。それに配達料金がかからないのは魅力だ。

そんな生活に欠くことができない雑談室の価格が2月15日にそれぞれ10バーツずつ値上げされる。弁当袋に入っていたチラシによると、今回の値上げは「食材の値上がりのため」らしいけど、それでも依然として他店と比べて2割程度安く、今後も十分な競争力を維持できそうだ。

生鮮食料品を買う習慣がない僕にとっては、タイの物価上昇を身近に感じる珍しく出来事だった。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。