世の中は意外と狭い。
午前10時、ヂュラーロンゴーン大学文学部の4号館前でクラスメイトたち8人と合流し、それぞれ担当しているペーパー(小論文)を持ち寄って整合性を精査し、その後、みんなで昼食をとるために心理学部の裏にあるサヤームスクウェアへ向かった。
ワッフル専門のチェーン店 A&W に入った。しかしワッフルだけでは商売にならないのか、タイ人が大好きな鶏料理も一通り揃っている。昨今の鳥インフルエンザの影響で、客はまばらで空席も目立つ。客単価は45-60バーツで、ほかの店の70%程度の予算で手軽に軽食をとれる。
クラスメイトたちと噂話に花を咲かせていたところ、ちょうどサヤーム界隈にいるというブワから電話があった。ゴシップ好きなクラスメイトにせがまれて、僕は渋々ブワを呼んだ。数分後――
「こんにちは、はじめまして。あなたは・・・・・・確かラーチニー学校にいませんでしたか?」
ブワによれば、ラーチニー学校は王宮前のマハーラート通り沿いにある中高一貫教育の名門女子校で、生徒数が少ないため全学年の生徒の顔を覚えるのも難しくないという。クラスメイトはブワが中等学校1年生(日本の中学1年生に相当)の時の6学年上の先輩だった。
ふたりの会話は多岐に及んだが、この日記では割愛する。
帰宅後、ブワにペーパー(学期末小論文)の校正作業を手伝ってもらい、セントラル百貨店ピングラーオ店にあるピザ屋 Pizzalia で夕食をとった。この店のピザとラザニアは、タイ国内にあるチェーン店のなかではイチバンだと思う。