ンガームドゥプリー通りにあるラブホテルで目を覚ますと、昨晩一緒に来たはずの男友達はすでに帰宅していた。室内を見回してみると、昨晩ディスコでナンパしたゲロい女性工場労働者2人組が何やら話し合っている。こんな悪夢からは一刻も早く目を覚まして自由になりたいと思い、すぐに身支度を整えるためにベッドから出た。
女性としては全く魅力のない彼女たちだけど、ここまで連れてきてしまった責任の一端は僕にもある。朝の直射日光を全身に受けた彼女たちの容姿は、昨晩にも増してヒドかった。この現実から目を背けようと、できるだけ彼女たちの顔を見ないようにして、渋々プレーラックサー通り(サムットプラーガーン県)にあるアパートまで送り届けた。
その後、高速道路を駆使してダッシュで自分の部屋へ戻って、大急ぎでシャワーを浴びて昨晩の汚れを洗い流し、ブワに会うためにサヤームへ向かった。ブワがまるで砂漠の中のオアシスのように見えた。