上の地図は、スクンウィット13街路にある僕が住んでいるコンドミニアム Sukhumvit Suite から、ブワをバーンゴークノーイ区の実家まで送り届けるルート。今晩はセントラル百貨店ピングラーオ店に寄って夕食をとった。
[18:14] 往路0.6km地点。スクンウィット通りの高架電車ナーナー駅前。この付近には私立学校が多数あり、子供たちを郊外から迎えに来るクルマでごった返す。さらに信号機がない交差点で帰宅する会社員たちが無理な右左折をするため、周囲の道路は完全に麻痺状態に陥る。
[18:28] 往路1.2km地点。チャルームマハーナコーン自動車道の南プルーンヂット高速入口。タイの高速道路は全部で8路線あり、それぞれ異なる通行料が設定されている。ここでは通行料40バーツを支払う。職員による通行料の横領が横行しているため、料金所に警備員が配置されていることもある。当初、僕は社会正義のため係員に領収書を要求していたけれど、最近はあまり気にしていない。何事も、自分一人でできることなんて、どうせたかがしれている。
[18:31] 往路3.0km地点。スィーラット都市自動車道ラーチャプラーロップJCT付近。チャルームマハーナコーン自動車道とスィーラット郊外自動車道の合流地点となっているため、ラッシュ時には速度が落ちる。写真の奥に見えるのはガーゼートサート方面にある商業ビル群。
[18:35] 往路5.4km地点。スィーラット都市自動車道アヌサーワリーチャイサモーラプーム(戦勝記念塔)出口付近。郊外からやってくるバスの乗客が高架電車へと乗り換えるバンコク大量輸送交通の要衝であるため、出口には路線バスの列ができている。写真奥に見えるのはタイで最も高いビル「バイヨックサガーイ」とプラトゥーナーム市場。
[18:40] 往路17.9km地点。スィーラット都市自動車道ヨンマラート出口付近。この出口のすぐ先に国鉄の手動の踏切があり、渋滞発生の頻度が高い。しかも、出口は急カーブのうえ遮音壁のせいで見通しが悪いため、十分に減速しないと追突事故を起こす危険性がある。片側6車線の3叉路で、ウインカーを出さずに何車線も一気に車線変更するクルマもしばしば。日本から来たばかりに観光客が、この無秩序な交通を見たら仰天するだろう。
[18:55] 往路21.4km地点。プララームペート橋(ラマ8世橋)。バンコクのプラナコーン地区とトンブリー地区を結ぶ全長475メートル全幅100メートルの吊り橋で、橋を支える支柱の高さは300メートル。1kmほど南にあるプラピングラーオ橋の渋滞緩和を目的に建設され、仏教歴2545年7月20日に開通した。この橋を使うと、ここからマヒドン大学サーラーヤー校舎があるナコーンパトゥム県までの約30kmの区間を信号に引っかからずに直進できる。
[18:58] 往路22.9km地点。プラボーロムラーチャチョンニー交差点。ここでプラピングラーオ橋方面から来たクルマと合流する。ラッシュ時には青信号が数秒しか点かないことがある。ここを右折すると、右手にトンブリー地区では老舗の百貨店「パーター」が見える。
[19:09] 往路24.4km地点。セントラル百貨店ピングラーオ店の駐車場。プラボーロムラーチャチョンニー交差点を右折して直進すると、セントラル百貨店ピングラーオ店前の渋滞にはまる。ヂャーオプラヤー川を挟んで王宮と面したこの地区は古くから住宅街として栄えており、ブワもこの地区に住んでいる。9階建て駐車場の収容台数は数百台。意外に知られていないが、日本人から貧しいと信じられているタイ人もバンコク人に限っていえば自家用車を買う程度の購買力はある。
[20:23] 往路29.0km地点。バーンクンノン通りのヂャランサニットウォング32街路付近。ヂャランサニットウォング通りの渋滞が激しいため北西方面へ大きく迂回した。道路脇には数多くの屋台が店を出しており、地元の人たちで賑わっている。ブワによると、そのひとつラーンアロイ(ร้านอร่อย)という店がが父親のお気に入りで、よく自家用車やソングテオで夕食を食べに来るという。
[20:27] 往路29.3km地点。ヂャランサニットウォング32街路のブワの実家前付近。街灯の間隔が広く、周囲は薄暗い。ブワによると、ひったくりなどの事件が希に発生するという。それでもほかの地域よりはまだマシな方で、近年バンコク郊外で多発しているようなレイプなどの重大犯罪はない。ちなみに、ブワは両親から夜間にこの通りを歩くのを禁じられている。
[20:35] 復路4.5km地点。ラーチャダムヌーングラーング通りの民主記念塔前。ブワを家に送り届けても、僕のドライブはまだまだ続く。バンコク都内の道は一方通行が多く、往路と同じ道では帰れないため、復路もそれなりに違った風景を楽しめる。
[20:39] 復路5.6km地点。ナコーンサワン通り。王宮近くに栄えた古くからの下町で、トンブリー地区とスクンウィット地区を結ぶ主要路線であるため慢性的に渋滞が発生している。この時間になると、店の大半がシャッターを下ろしており静まりかえっている。
[20:46] 復路8.6km地点。ペッブリー通りのパンティッププラザ前。およそ2時間半ぶりにバンコクの商業地へと戻ってきた。この通りはバンコクの東西を結ぶ交通の大動脈だが、多くのドライバーが慢性的な渋滞にを苦しめられている。右手前の黄緑色のネオンがバンコクの電脳街「パンティッププラザ」、その奥に見えるのがホテル「グランドダイアモンド」。左手にはサービスアパートメント「センタープレイス」や高級ホテル「アマリ」がある。
[20:53] 復路12.4km地点。帰宅。走行時間1時間25分、走行距離41.7km。平日にしてはラッキーな方だった。