Hard Rock Hotel。タイでこんなに気が利いた名前のホテルはなかなかない。名前だけから想像するとロック音楽が至る所で鳴り響いているようなホテルといったイメージだが、実際に行ってみると数年前までラスベガスのカジノホテルが採用していたような「テーマホテル」であることに気付く。
ホテルの外観から客室まですべてがロック音楽に関連するグッズで埋め尽くされている。プールサイトではロックミュージックの生演奏が行われており、客室に戻ってもミニコンポで音楽漬けの一日を過ごすことができる。機能面に注目してみても、大規模なプールがあるなど、パッタヤーにある他の高級ホテルと比較しても遜色ない。
タイでは斬新なテーマホテルだけあって、奇抜なサービスの数々が用意されている。
陽が傾き始めた頃、僕たちはビーチから戻って、ホテルのプールに飛び込んで体力の限界まで踊り続けては、プールサイドでカクテルを飲みながら、繰り返し音楽を聴いて体力を回復させた。そんななか、すぐ後ろのプールでバレーボールコートの設営が始まった。そのときは何とも思ってなかったが、日没前になってコート上部に設置された謎の機械から大量の泡が吹き出してきて度肝を抜かれた(この「泡ビーチバレー」は午後12時まで続けられるという)。
その後、プールから上がって細くて薄暗い中央パッタヤー4街路をクルマで走っていたところ、 PIC (パッタヤー・インターナショナル・コーポレーション)病院の隣にタイ料理店「 PIC レストラン」を発見。この店はガイドブック「個人旅行」にも掲載されていたので問題なさそうだけど、それでも単なる病院附属の食堂ではないかと不安になった。
店の中に入ってみると、これまで見たことのないような豪華なタイ式の客間が現れた。内壁には木材がふんだんに用いられており、三角柱状のクッションにはタイシルクで作られたカバーがかけれられている。タイの風情が巧みに演出されている店内で、今まで食べたことがないほど豪華で美味しいタイ料理を食べて腹を満たした。料金は二人で1,018バーツだった。全体的にかなり満足したから別に構わないが、こんなに高いタイ料理を食べたのは初めて。日頃から僕たちが好んで夕食を食べに行くカーオサーンにある若干割高なタイ料理店「トムヤムグング」と比較しても、ここの価格設定は1.8倍ほど高い。内訳はつぎのとおり。
Kloster small @2 ฿250 / Coconut Juice ฿95 / Steamed Rice @2 ฿50 / Crispy Catfish Salad W Sauce ฿165 / Grilled Tender Pork ฿160 / Pork Green Curry ฿145 / Subtotal ฿865 / Service ฿86.50 / Total ฿951 / VAT ฿66.61 / GRAND TOTAL ฿1018.11