今更のようだが、クラスメイトたちはかなりの酒好きで、今晩も高架電車スラサック駅前のスパ「ヘルスランド・サートーン」で友人とアロマテラピーの香りを満喫しながらタイ古式マッサージを受けていたところ、いつものようにクラスメイトからのショートメッセージを受信した。
「モーチットまで来るかい? 俺たちは『オートーゴー』という場所にある『ヤッガラドック』というパブにいる」
オートーゴー
อตก. (องค์การตลาดเพื่อเกษตรกร, オンガーンタラートプアガセータゴーン) 農民市場公団
อตก. (องค์การตลาดเพื่อเกษตรกร, オンガーンタラートプアガセータゴーン) 農民市場公団
僕は高架電車モーチット駅周辺の地理に疎い。仕方なくクルマでモーチット駅前まで行ってバス停の並びに路上駐車して、そこからタクシーに乗って目的地へ向かった。
「あーあ。年寄りや外人は私たちだけね。このあたりは、若者たちでいっぱいだわ」
クラスメイトが言うように、この界隈にいる若者たちの平均年齢は20歳前後で、水曜日の夜でもこの賑わいなら、週末はさぞ大変なことになっていることだろう。
この付近には約20件の飲食店がある。ある店はまるでディスコのようだし、またある店ではバンドの生演奏が行われている。酒のつまみは周囲にある屋台で買うだけで済むから、費用を極限まで抑えられる。
この日、クラスメイトたちは午後10時からずっと飲んでいたという。午前1時に到着した僕は会費の支払いを免じられた。ひとり200バーツだった。