ガソリン価格高騰危機

ガソリン価格高騰危機(ウィグリットカーナームマンペーング)。タイのマスコミでは昨今の原油高をこのように表現している。イラク戦争にともなう今回のガソリン小売価格の高騰は、タイの自動車ユーザーの家計を直撃して深刻な社会問題になっている。この話題はテレビの討論番組でも頻繁に取り上げられており、以前から問題視されていた偽ガソリンを売るスタンドにもふたたび注目が集まっている。

僕は領収書を見て驚いた。今回はじめてハイオク(オクタン価95)の満タンが1,000バーツを越えた。58リットル入れて1,020バーツだった。半年前までは1,000バーツ札を出せば、どんなに入れても100バーツ以上のおつりが来たのに、今では1,000バーツ札のほかにも何枚かの紙幣を用意しなければならない。

現在、ハイオク(オクタン価95)のガソリンの価格は1リットルあたり17.69バーツ(49.5円)。それでも日本に比べればまだまだ安い。

夜、これまでずっと先送りにしてきた「東南アジアの民主化・近代化、民族主義」のペーパーに着手した。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。