ブワ 化粧品会社の宣伝に翻弄される

午前の講座「東南アジアの麻薬取引」に出席し、その後、いつものようにクラスメイトとサヤームにある僕たちが自習室として使っている Starbucks Coffee へ向かった。そこにやってきたブワと専門店モール Siam Discovery Center をフラついていたところ、いきなり妙なガウンを着ている芸能人とその取り巻きたちに囲まれてフラッシュの集中砲火を浴びた。

「写真と記念品をお渡ししますので、午後5時に1階のマクドナルド前までお越しください」

ところが、その時間に指定された場所へ行ってみると、催し物に参加しないと商品がもらえないことが判明した。そのために僕たちが潰した約3時間をいったいどうしてくれるんだ。こんなことを日本でやったら罵倒されるだけでなく、企業イメージの致命的な低下にすらつながる重大なミスなはず。それとも強者による搾取が日常的に続けられているタイでは、こんなカタチで庶民を踏みにじっても許されるというのか。ちなみに、この日の企画はオランダ資本 Unilever 社の化粧品ブランド POND’S によるものだった。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。