娼婦との援助交際について考える

娼婦との恋愛って、いったい何なんだろう?

日をまたぐ直前、約1ヶ月ぶりにホーガーンカータイ大学の前にあるパブへ行って、友人たちと酒を飲んでいた。そのときに聞いたラーチャモンコン高等教育学校経営学科に通っている学生の話が気になって、帰りにスクンウィット15街路にある娼婦調達バーの「ターメーコーヒーショップ」へ立ち寄った。

オンナの目的?

2004.08.16

ターメーコーヒーショップが開業したのは1996年。ここはフリーランスの娼婦が集まるバーとして観光客たちに認知され、数年前までは大きな荷物を抱えている旅行者や語学留学に来ている若い日本人たちで賑わっていた。

午前零時半、そこへ約半年ぶりに足を踏み入れてみると、まるで場末の冴えない娼婦のたまり場のようになっていた。店内を一周して数えてみたところ、何も注文することなく退屈そうに座っている娼婦59人に対して、男性客はたったの13人しかいなかった。日本人はそのうち6人だった。この界隈にあるバービアと呼ばれている娼婦との語らいバーにいる恰幅のよい元気な西洋人たちとは対照的に、日本人客のほとんどはヨレヨレになった貧相なシャツを着ている40代前半から50歳中盤と見られる中年男性たちで、娼婦と話すこともなく皆がひとりで寂しい酒を飲んでいた。

ふらふらと店の中央まで行ってカウンター席に座り、ビールを飲みながら周囲に居合わせた娼婦9人に出身地を尋ねてみたところ、ローイエット県(東北部)、スィーサゲート県(東部)、サゴンナコーン県(東北部)、メーホングソーング県(北部)など貧困が深刻な地域の出身者が大半を占めていた。娼婦たちは職業柄、客の年齢に合わせてサバを読むことが多く、僕の真正面に座っていた31歳の娼婦は当初24歳と話していた。だらだらと話しているうちに周囲の娼婦たちと打ち解けることができ、ついに本当の年齢を聞きだすことに成功した。それによると、彼女たちの平均年齢は36歳で、大半は自分の子供を田舎の両親や親戚に預けて出稼ぎに来ているという。なかにはなんと46歳の娼婦もいた。

娼婦たちの話には、タイに特別な感情を抱いている一部の日本人男性たちが興味を持ちそうなエピソードがあったので紹介したい。

その娼婦は半年前、日本人向けの夜の繁華街「タニヤ」でホステスとして働いていた。そこで客としてやってきた東芝(またはその系列会社)の日本人駐在員と知り合い、「今の妻とは離婚して、キミと一緒に日本で暮らしたい」と告白された。その後、その駐在員は帰国したが、日本人の妻と離婚する様子はまったくなく、代わりに日本から送られてくる月々3万バーツの仕送りを受け取っているという。ところが、元駐在員が描いている淡い夢とは裏腹に、この娼婦は元駐在員との結婚は望んでおらず、日本に移住したいわけでもなく、月々3万バーツの仕送りも単に「親切な人が家計を助けてくれている」程度にしか思っていない。当然、本人に自分が元駐在員の恋人であるという自覚もまったくない。それでも、なかなか律儀なところがあって、元駐在員からの電話がかかってくる毎週決まった曜日の決まった時間には必ず自室で待機しているという。

タイに特別な感情を抱いている一部の日本人たちは、ビジネスとして恋愛サービスを提供している娼婦しか知らない。その多くが「馴染みの娼婦」をあたかも自分の「彼女」であるかのように思い込んでいるようだが、自分と相手との関係について今一度じっくり考えてみてはどうだろうか。もし自分が娼婦の単なる「金づる」でしかなければただただ虚しいだけだろうし、それにすら気づかないようではドブにカネを捨てるような愚行を今後も延々と続ていく羽目になる。

タイの援助交際について考える その2

2004.07.24

法定閉店時間の午前2時に店を出て自室へ戻ろうとスクンウィット通りを歩いていたところ、歩道に出ている屋台で酒を飲んでいた日本人に呼び止められて酩酊状態になるまで飲み続けた。

午後1時に目を覚まして周囲を見回してみたところ、視界が真っ白で何も見えなくなっていた。どうも昨晩飲んだ酒(安ウイスキー, 安カクテル, 地酒「サートー」, 大量のビール)の組み合わせが悪かったようで、おかげで日没まで行動不能に陥った。

 

4 件のコメント

  • ここ最近テーメーに手癖の悪い女が出没します。
    PANGと名乗るチェンマイ出身の小柄な女の子(23歳)です。多少日本語が話せて、経験があさい初々し女の子を演じて、アパートに連れ込み、男に恋人になったように錯覚させ、貢がせます。
    ここまでですめばこの国ではどこにでもある話しですが、この女は男が寝てる間に財布の中身を抜き取ります。
    僕も後で被害に気づき、本人に問いただしましたが、しらをきりとおされました。タイでは警察は当てにできません。色々な人に聞いた話では、同じ女にやられた人がたくさんいるようです。皆さんはどうか気をつけてください。ホンダのシティに乗っていて、アパートはラマ2世通りにあります。
    写真はこちら (リンク先については掲示板管理人の判断で削除しました)

  • ここ最近テーメーに手癖の悪い女が出没します。
    PANGと名乗るチェンマイ出身の小柄な女の子(23歳)です。多少日本語が話せて、経験があさい初々し女の子を演じて、アパートに連れ込み、男に恋人になったように錯覚させ、貢がせます。
    ここまでですめばこの国ではどこにでもある話しですが、この女は男が寝てる間に財布の中身を抜き取ります。
    僕も後で被害に気づき、本人に問いただしましたが、しらをきりとおされました。タイでは警察は当てにできません。色々な人に聞いた話では、同じ女にやられた人がたくさんいるようです。皆さんはどうか気をつけてください。ホンダのシティに乗っていて、アパートはラマ2世通りにあります。
    写真はこちら (リンク先については掲示板管理人の判断で削除しました)

  • > POO さん

    この日記中で何度も触れましたが、売春という産業が基本とするビジネスコンセプトとは、「オトコに夢を売って、その対価を払わせる」ことにあります。ですから、娼婦と恋人同士になったと錯覚する男性の方にこそ非があるのではないでしょうか。

    なにはともあれ、ここバンコクでは娼婦と関わり合いにならない方が良いと思います。女性が好きということであれば、ほかにも魅力的な女性はいくらでもいるのですから、なにも好き好んでタイ人ですら相手にしないようなハイリスクな娼婦に入れ込む必要はないと思います。

    詳しくは、「微笑みの国タイと厳しい現実」の娼婦に関するエントリーをご覧ください。
    http://www.diaryinbangkok.com/archives/1000/1200/

  • > POO さん

    この日記中で何度も触れましたが、売春という産業が基本とするビジネスコンセプトとは、「オトコに夢を売って、その対価を払わせる」ことにあります。ですから、娼婦と恋人同士になったと錯覚する男性の方にこそ非があるのではないでしょうか。

    なにはともあれ、ここバンコクでは娼婦と関わり合いにならない方が良いと思います。女性が好きということであれば、ほかにも魅力的な女性はいくらでもいるのですから、なにも好き好んでタイ人ですら相手にしないようなハイリスクな娼婦に入れ込む必要はないと思います。

    詳しくは、「微笑みの国タイと厳しい現実」の娼婦に関するエントリーをご覧ください。
    http://www.diaryinbangkok.com/archives/1000/1200/

  • ABOUTこの記事をかいた人

    バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。