タイで販売されている GSM 形式の携帯電話は、利用できる通信会社を限定する機構である「シムロック」がはじめから解除されている状態で販売されている。そのためついつい忘れがちになってしまうが、本来であれば GSM 形式の携帯電話にも日本と同じようなシムロックが掛けられている。
日本から遊びに来ている友人が持ってきたのは、シムロックが掛かっている状態の GSM 形式の Motorola 製の携帯電話だった。Vodafone の SIM しか認識しない仕様になっているため、タイの通信会社のサービスを利用することができず、日本の通信会社に割高なローミングサービスの料金を支払って携帯電話を使っていたという。それではやってられないという話になり、 MBKマーブンクローングセンターの4階へ行ってシムロックを解除した。所要時間は約30分、費用は300バーツだった。
ただ、シムロックを解除すると、本体に記録してあるデータはすべて削除されてしまうし、タイ語のプログラムが同時にインストールされてしまうため画面に表示できる英語の行数も減ってしまうので注意が必要だ。1年前に買った携帯電話は、本来5行表示できるはずだったが、タイ語対応の改造をしたら行間のピッチが広くなり3行しか表示されなくなった。