1-2-call のプロモーション

賢い消費者は得をして、愚かな消費者は損をする。

激しい競争にさらされている日本の移動体通信事業者は、料金体系を複雑にして比較を困難にすることによって過当競争を回避していると言われている。それに比べればタイにおける移動体通信事業者の料金体系はかなり分かりやすいが、それでも知らなければそれだけで損をしてしまうことがある。

僕の消費者意識は本当に低い。特にコストに関する意識が著しく欠如している。簡単な手続きをするだけで、通話料金をタイ国内一律1分3バーツまで抑えることができたのに、それを怠ってきたためこれまでずっと1分5バーツも払い続けてきた。

タイの移動体通信業界における熾烈な価格競争は、加入者固定電話2位の TelecomAsia (2006年にTrueへ社名変更)が移動体通信市場に参入した数年前にさかのぼる。各社はコスト意識が高い消費者を意識してプロモーションと呼ばれている割引料金プランを次々と打ち出すことで、既存契約者の流出を防ぐとともに、新規契約者の取り込みに努めた。

いま使っている Advanced Info Service (AIS) には、現在7種類の割引料金プランが用意されている。それぞれには長所と短所があって、僕は自分に一番合っている Freedom More というプランを選択した。

料金プランを選択する方法は、 AIS の場合、①1175をダイアルしてから②音声自動案内終了後に各プランのコード番号(たとえば Freedom more なら 77707)を入力するだけで完了する。手続終了後15分以内に確認の英文ショートメールが届く。音声自動案内終了後に77700を入力すれば、現在の加入プランを確認することができる。

AIS の料金プラン(プロモーション)はつぎのとおり。

AIS の料金プラン

  • Freedom Friends (77701)
    「友達たくさん さみしくない 全国一律1分4バーツ」
    通話先の相手が AIS のサービスを利用している場合、タイ全国一律1分4バーツ。
  • Freedom Bounus (77702)
    「20%割引 話せば話すほど節約できる」
    午前零時から起算し、1日の合算通話料金が25バーツを超えた時点で、以降の域内通話料金が1分5バーツ→4バーツ、域外通話料金が1分8バーツ→6.4バーツ、ショートメール送信料金が3バーツ→2.4バーツになる。
  • Freedom Time (77704)
    「午後10時から午前6時まで 全国一律1分3バーツ」
    午後10時から午前6時まで、全国一律1分3バーツ。
  • Freedom Plus (77705)
    「24時間 通話可能金額が2倍になる」
    プリペイドカードの補充時に、残高が2倍になる。たとえば、300バーツ補充したとき、通常60分間のところ120分間話せるようになり、300バーツのプリペイドカードの価値が600バーツ分相当になる。(ただし、補充時に追加される「有効期限」は通常の半分程度になる; たとえば、300バーツのプリペイドカードを補充した際に、有効期限が通常30日間延長されるのに対し、このプランを使うと15日しか延長されない)
  • Freedom Everyday (77706)
    「1日20バーツで十分」
    40バーツからチャージできる。このプランの通話料は通常料金、追加される有効期限は補充額の如何に関わらず1回2日間(最大7日間まで蓄えられる)。
  • Freedom More (77707)
    「国内全通信会社一律1分3バーツ」
    通話相手がどの事業者のサービスを利用していても、国内一律1分3バーツ、ショートメール送信2バーツ。(ただし、補充時に追加される「有効期限」は通常の3分の2程度になる; たとえば、300バーツのプリペイドカードを補充する場合、通常であれば有効期限が30日間延長されるが、このプランでは20日しか延長されない。また、プラン変更時の有効期限の蓄えが20日以上ある場合には、合計20日と見なされ、それ以上の有効期限がカットされる。通常なら最大有効日数は360日間だが、このプランでは180日間まで。)
  • Freedom Buddy (77703)
    「仲良しとの通話 全国一律1分3バーツ」
    Buddy Mumber に登録した6つの通話先に対して、通話相手がどの会社の通信サービスを利用していても、国内一律1分3バーツになる。

ちなみに、加入者固定電話から県外へ発信するときには [1234 + 県番号] (約半額になる)、加入者固定電話から国外へ発信するときには [007+国番号](1分9バーツ)、携帯電話から国外へ発信するときには [009+国番号] (1分9バーツ)とダイヤルすれば、通常よりも通話料を節約できる。

昼、ブワとサヤームセンター1階にある珈琲屋 UCC へ行って、日本のレストランの味と同じカツカレー(ただしタイ米)を食べてから、ウィッタユ通りにある日系カラオケ屋 Big Echo へ行ってカラオケを歌った。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。