寝過ごして帰国便を乗り過ごす

昨晩、友人との長電話を終えてからベッドに倒れ込んだのは午後2時10分だった。午前4時に起きてバンコク・ドーンムアング国際空港へ向かう予定でいたが、どうやらベッドに6つある枕のひとつが目覚まし時計のスヌーズボタンを押し続けていたようで、とうとう目覚まし時計の音を聞くことなく、バンコクの街を真上から照らしている灼熱の太陽を見て目を細めることになった。

僕は友人から譲り受けた特典航空券を使って日本とタイのあいだを往復している。特典航空券の予約には変更回数の制限がないため、仮に乗り過ごしてしまっても別の便に改めて予約を入れることができるし、予約なしで空港の搭乗手続カウンターへ行っても空席があれば乗せてもらうことができる。このチケットの相場はおよそ4万円。 Yahoo! オークションにも出展されているという。

それでも同じ過ちを繰り返さないために、今晩は友人に頼んで部屋を出る午前4時まで長電話に付き合ってもらった。5時間12分もの長電話の末に、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite から出発し、無事バンコク・ドーンムアング国際空港へ向かうことができた。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。