高架電車プルーンヂット駅前にある日本料理屋「日本亭」へ行くと、スーツをガッチリ着込んでいる日本人の店員が席まで案内してくれた。
สวัสดีครับ เชิญทางนี้ครับ
いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。
無言でうなずき、案内された席に座った。
รับเครื่องดืมอะไรดีครับ
お飲み物は何にしましょうか?
―――ขอชาร้อนด้วยครับ
―――熱いお茶をお願いします。
僕は料理が出てくるまでの時間を日本語の新聞を読みながら待った。店員に何語で接客されようが別に構わないけれど、言語的な無国籍者になってしまったかのような気がして少し寂しかった。