あさ、ラームカムヘーング24街路にあるラームカムヘーング大学附属実践学校(サーティット学校)まで友人を送り届けた。
実践学校とは、国立大学の教育学部に付属している教員養成のための演習校のことで、初等教育(小学校)から後期中等教育(高校)までの小中高一貫教育が行われており、大学の敷地内または大学と隣接している場所にあることが多い。ヂュラーロンゴーン大学附属の実践学校は教育学部のとなり、スィーナカリンウィロート大学附属のパトゥムワン実践学校はヂュラーロンゴーン大学文学部の裏手にあって、それぞれの実践学校のあいだには学校対抗運動会などを通じて緩やかな交流があるという。
各国立大学に付属している実践学校は、日本の国立大学の附属高校と同じように、かなり良い大学進学実績を上げている。ちなみに、大学進学実績で全国一位といわれているのは、ヂュラーロンゴーン大学建築学部の裏にあるトリアムウドムスクサー学校で、この学校に通っている生徒は9割以上がヂュラーロンゴーン大学へ進学するという。
エントランスと呼ばれているタイの大学入試センター試験は、毎年3月と10月の年2回実施されている。受験科目は、進学を志望する大学の学部ごとに定められている範囲内で、受験生が自由に選択することができる。各科目の満点は100点で、さらに中等教育学校(高校)の内申点に応じて受験した科目の合計点に最高11.11%が加算される。たとえば、ヂュラーロンゴーン大学の文学部の場合、筆記試験の満点は400点(4教科)だから、中等教育学校で全教科最高の評定をもらっている場合の内申点は44.44点となり、合計444.44点が事実上の満点となる。タイ語、英語、第二外国語、社会科の4教科受験が一般的で、合格最低点は満点の70%~75%程度といわれている。
ちなみに、ラームカムヘーング大学附属実践学校に通っている友人の第一志望はガセートサート大学文学部の日本語学科だが、もし受からなかったらアサンプション大学文学部の日本語学科へ進むという。
その後、バンコクの北に隣接しているノンタブリー県パークグレットにあるムアングトーングターニーへ行って別の友人と昼食をとった。