「パーングスーからスィーロムまでの運賃がたったの15バーツ。まるで気でも違ったかのような安さよ!」
タイ史上初の地下鉄となるチャルームラッチャモンコン線(ブルーライン)は、2004年7月の開業当時「全路線10バーツ」という破格の安さで話題を呼んだが、その後、郊外の住宅街から都心のオフィス街までの運賃を高卒労働者の時給の約1.5倍(大卒労働者時給の約30%)に相当する31バーツまで値上げしたことで乗客数が激減した。これを受けて、タイ大量輸送公社から地下鉄の運行業務を請け負っているバンコク電鉄公開株式会社は、行き当たりばったりで一貫性に欠けるが、随時さまざまな対応策を実施している。
昼過ぎ、地下鉄のスクンウィット駅で友人と待ち合わせをしていたが、出先から直接向かったため、クルマをスクンウィット13街路にある住まいではなく、スクンウィット駅に併設されている駐車場に駐めた。駐車場の発券係によると、駐車料金は1時間につき30バーツで、到着駅の構内にある「駐車料金割引サービス」のシステムに駐車券をかざせば最初の3時間の駐車料金が1時間につき5バーツ(およそ8割引)まで軽減されるという。
また、これまで距離によって12バーツ~31バーツだった運賃も、一時的に15バーツ均一に値下げされた(1月8日から3月31日まで, 最初の3区間のみ10バーツ)。パーングスー・スィーロム間を冷房バスで移動するのに比べ、費用を約4割節約でき、所要時間も約8割短縮できる。北の終着駅「バーングスー」から若者ファッションの発信基地がある「サヤーム」まで出てくることが多いこの友人は、今回の値下げをとても喜んでいる。
夜、大型スーパー Tesco Lotus の北パッタヤー店へ友人と買い物に出かけた。午後8時50分に出発し、午後10時45分に到着した。照明が少なく薄暗いバーングナー・チョンブリー有料道路を時速150kmのスピードで飛ばしたところ、2時間弱で到着した。・・・・・・が、Tesco Lotus は午後11時に閉店していた。