ミャンマー旅行9日目

東南アジア研究科の一行は、今回の旅行で、ガイドブックに掲載されている大小さまざまな都市のほとんどへ足を運んでおり、しかも地図に載っていような都市にまで立ち寄っている。

昼、学生街にある中華料理屋で昼食をとってから、その隣にあるこぢんまりとした海賊版CD屋へ行ってミャンマーのポップスを聴きながら出発までの時間をつぶした。この都市は高地にあって、古くから避暑地として知られているが、現在では陸軍士官学校の城下町となっている。通りを背筋を伸ばして足早に歩いている学生たちが、教官とすれ違うたびに立ち止まって敬礼をしていた。まるで軍隊の基地にいるかのような雰囲気だ。

今回の旅行では数え切れないほどたくさんの寺院を拝観してきたが、それでもバンコクにいるときと比べてしまえばかなり平凡な日々を送っている。おかげで日記に書けるような興味深い事件が起こらず困っている。クラスメイトたちは、酒に酔ってホテルのプールで泳いでいたり、ホテルのロビーでバイオリンの奏者から楽器を拝借してビールジョッキを片手に演奏するなどしながら、それぞれ思い思いの方法で気分を紛らわし、バンコクへ戻れる日を指折り数えている。

きょうも数え切れないほどたくさんの寺院を拝観した。しかし、どうしてもひとつひとつを丁寧に紹介する気分にはなれないから、写真を貼ってやり過ごしたい。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。