海外旅行傷害保険に加入していれば24時間行ける医療機関

「わたしが働いている病院なら、24時間いつでもきちんと診察してくれるわよ。当直の先生は4人しかいないけど、ちゃんとそれぞれの診療科目が診られるようになっているから安心して。どうせタダなんでしょう? それなら、行ってみたら?」

夜、タウィーワッタナー区のウッタヤーン通り沿いにあるドイツ風の屋外型レストラン「バーンナームキアングディン」へ行って友人たち5人と夕食をとっていたところ、バンコク在住の日本人のあいだで人気があるバンコク病院で働いている看護婦から、診察を受けるように勧められた。

ヂャッグリーマハープラサート宮殿でおこなわれたタイ研究科の講座「タイ文化論」に出席した先週の水曜日に、滝のような雨のなかを傘もささずに強行突破したため風邪をひいてしまった。その後も酒を飲むために出歩いてばかりいたせいで、風邪をこじらせてしまったらしく、きょうは朝から軽い眩暈が続いていた。夕食後、友人の助言にしたがって、さっそく友人とバンコク病院へ向かった。

午後11時頃、スーンウィヂャイ1街路にあるバンコク病院に到着した。受付にパスポートと海外旅行傷害保険の保険証書を提示して、新規に診察券を発行してもらった。一般外来の診察室で簡単な診察を受けると、医師から酸素吸引室とエックス線撮影室へ行くように指示を受けた。ふたたび診察室へ戻ると、医師からは「風邪」と診断され、処方箋が出された。会計後に病院の薬局で受け取ったクスリは、患者が訴えている症状に効果がありそうなものを、とりあえず全種類出しておきましたといったカンジだった。海外旅行傷害保険が適用されるため自分で支払った金額はゼロだったが、診察料や検査費用として3,373バーツも請求されていた。金儲けのための過剰な医療は、バンコク都内の高級病院では日常茶飯事だ。

20050717c午後、スィーロム19街路にある小籠包屋「永和豆腐(ラーンナームタオフーヨングホー)」へ行って友人と昼食をとり、ホテル Sofitel Silom Bangkok のケーキ屋 LENOTRE で優雅にアフターヌーンティーを楽しんだ。その後、将来のタイ駐在に備えて、ラングスワン通りにあるコンドミニアムを片っ端から見て回った。価格帯は40,000バーツ~120,000バーツだった。日没後、ウッタヤーン通りにあるドイツ風の屋外型レストラン「バーンナームキアングディン」へ行って友人たちと夕食をとり、スーンウィヂャイ1街路にあるバンコク病院で診察を受けた。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。