給油できず (カンボジアドライブ 1日目)

あさ、退役した陸軍大将からの電話が二度もあって目を覚ました。昼前、高校時代の友人から電話があって、カンボジアのゴゴングにあるカジノリゾートへ行くために、これから成田を出発してバンコクに立ち寄るという知らせを受けた。昼過ぎ、スィーロム通り沿いにある珈琲屋 Bug and Bee へ行って友人たちと雑談をしながらタームペーパー(学期末小論文)の準備に取りかかった。

午後11時頃、バンコク・ドーンムアング国際空港へ高校時代の友人を迎えに行き、その足でタイとカンボジアの国境があるトラート県クローングヤイのハートレックという街へ向かった。

途中、制限時速80キロのバーングナー・チョンブリー高速道路をクルマで走行していたところ、電光掲示板に「エネルギーの節約のために、時速90キロ走行にご協力ください」と表示されているのを発見して、なんともビミョーなカンジになった。スピードメーターを確認してみたところ、ガソリンメーターに残量30リットルと表示されていた。

タックスィン・チンナワット政権は今年6月以降、タイの対外貿易赤字を削減するために、エネルギー節約政策の一環として、ガソリンスタンドの営業時間を午前5時から午後10時までの1日17時間に制限している(それまでは午前零時まで営業が許可されていた)。ガソリンスタンドはすでに閉まっている。

今回と同じようなことは、6月下旬のラオス旅行のときにも経験している。そのときは飲み屋に寄って闇ガソリンを給油することで難を免れたが、その後ラオスの山中でガソリンの品質が原因のエンジントラブルが発生したため、目的地までたどり着くことができなくなってしまった(後日、修理に約14,000バーツを費やした)。そこで、今回はガソリンに余裕があるうちに適当なホテルを見つけて、ガソリンスタンドの営業が再開される朝まで待つことにした。

ラオスまでのドライブ

2005.06.14

翌8日午前2時頃、トラート市の手前約60キロメートルの地点でガソリンの残量がとうとう10リットルを割り込んだため、ヂャンタブリー市内にあるホテル KP Grand に宿泊した。宿泊費用は一部屋1,000バーツだった。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。