2005年8月

友人の退職 (カンボジアドライブ 3日目)

転職型労働社会のタイでは、どうせ会社を辞めたところで、これまでのキャリアがフイになったり、それ以降の収入が半減するわけではないから、自分が責任を負うことができる範囲で冒険をしてみるのも悪くない。もし仮にいま考えているビジネスがうまくいかなくても、またサラリーマンに戻れば良いだけの話だ。

給油できず (カンボジアドライブ 1日目)

あさ、退役した陸軍大将からの電話が二度もあって起床した。昼前、カンボジアのゴゴングにあるカジノリゾートへ行くため、これからバンコクに立ち寄るとの連絡が高校時代の友人からあった。昼過ぎ、スィーロム通り沿いにある珈琲屋 Bug and Bee へ行って友人たちと雑談をしながらタームペーパーの準備に取りかかった。

タイ映画「ワイオンラウォン4」

タイ映画では、コメディーなタッチのストーリーのなかに作者の主張が隠されている。物語中の要所要所にお笑いシーンが多数挿入されているため、単なるコメディー映画のように錯覚してしまいがちだが、作者の意図は映画館から出たあとに「なぜ○○は○○だったんだろう」と考えていく過程で観客たちが自発的に理解できるような手法がとられている。

バンコク国際 ICT 博とタイ人向け大部屋カラオケ

当然のことながら、新規の先端技術が発展途上国でおこなわれる展覧会で発表されるはずもなく、それどころかブースと呼べるようなものすらなかった。個人的に興味を持てたのは、大手通信会社の True が提供している PCT のパケット通信量無制限サービスぐらいだった。約1時間で会場を後にして、ほかの友人たちと合流した。

無題

きょうは午前10時半に起床した。昨晩、タイの討論番組を友人から紹介してもらい、そのバックナンバーを朝まで通しで見続けたため起きることができず、午前中の講座「タイ文化論」に出席することもできなかった。それでも、討論番組をつうじてさまざまな有益な情報が得られたので良しとしておきたい。

タイの討論番組 「トゥングルーク・トゥングコン」

自由な討論がおこなわれるテレビ番組は、ここタイでも放送されている。なかでも、ソーラユット・スタッサナヂンダー氏(バンコク大学報道学部卒業・39歳)が司会を務めている「トゥングルーク・トゥングコン」(子へ人へ, 平日23:00~24:30)の存在は特に際だっており、さまざまな社会的な問題をタイムリーに取り上げて、当事者や専門家を招き、事の真相を徹底的に追究していく報道姿勢は、タイの国民から幅広い支持を得ている。

無題

午後、ヂュラーロンゴーン大学の文学部へ行ってイスラーム研究の講義に出席した。その後、スィーロム通りの珈琲屋に寄って理学書の翻訳をするつもりだったが、きのうまでの香港旅行の疲れがまだ残っていたため帰宅した。スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室で友人ととりとめもない話をして一日を締めくくった。