バンコクの居酒屋

先日、日本料理屋で一緒に飲んだ友人によると、バンコクのナイトシーンでは、人々が人脈を広げようとして躍起になっているという。たしかに、こんな凄いチャンスは日本ではなかなかない。しかし、それぞれが出会える場所にはあまり共通性がない。

ヘボい人たちと出会いたければ、カネを払えばセックスができる娼婦たちが水着で踊っている Go Go Bar や、ルワムヂットプラザホテルの地階にあるカネを払えばセックスができる娼婦たちが暇そうにしている「トァーメーコーヒーショップ」へ行って、適当な日本人を捕まえて話しかけてみれば、簡単に仲間に入れてもらうことができる。

ところが、東京証券取引所の市場上第一部に上場しているような企業の重役レベルと出会うためには、とびっきりハイソな日本人向けのスナックへ行く必要があるという。通い続けているうちに、いつしか面識を持つことができるかもしれない(一説によるとゴルフ場などで再会する必要があるとか)。ただ、それをするためには、それなりの予算がないと難しい。

午後、講義を欠席して、ヂュラーロンゴーン大学の中央図書館へ行って、友人と社会学系の論文を収集し、今学期末のペーパーに使えそうな文献(英語2冊, タイ語4冊)を見つけ、図書館の1階にあるコピーセンターに複製を依頼した。

その後、スィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee へ行って、タイ語で書かれている修士論文を読んでから、スクンウィット53街路にある格安居酒屋「いもや」で友人と1年ぶりに再会し、その後、スクンウィット22街路にある大衆居酒屋「栄ちゃん」へひとりで出かけた。そこで、タイ語が堪能な日本人(インテンシブタイ修了レベル)と知り合い、午前3時までスクンウィット界隈にある飲み屋を何軒かハシゴした。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。