「駅のほうで事故があった。あの様子だと、バイクを運転していた人は、おそらく死んだんじゃないかな?」
午後11時、ペーパー作業を終えて、珈琲屋 Bug and Bee からスィーロム通りに出た。ふらふらの状態でプララームスィー通り(ラーマ4世通り)へ向かって歩いていたところ、小腹が空いてきたので、道端にあった焼き鳥を売っている屋台に立ち寄った。そこで屋台の売り子とバイクタクシーの運転手がそのような話をしていた。
とりあえず、焼き鳥を3本買い、地下鉄スィーロム駅の前まで移動して、ビニール袋から1本目の焼き鳥を取り出したところ、バイクタクシーの運転手のようなジャケットを着ている男のバイクが、赤色灯を回し、サイレンを鳴らしながら、プララームスィー通りから猛スピードでスィーロム通りに進入してきた。
2本目の焼き鳥を食べながら周辺の慌しい様子を眺めていたところ、後部荷台に10人ぐらいのレスキュー隊員を載せて走っている華僑報德善堂(ポーテックトゥング)のピックアップトラックがプララームスィー通りから、泰国義徳善堂(ンギーテックトゥング, タイ語名:ルワムガタンユー)のピックアップトラックがサーラーデーング通りから、それぞれ現れて、シーロム通りへなだれ込んできた。
そして3本目の焼き鳥を食べはじめたときに、サートーン方面から来て左折中だったフワチアオ病院の救急車が、スィーロム交差点で、反対方向のサームヤーン方面から来て右折しようとしているルートスィン病院の救急車と衝突しそうになった。これはフワチアオ病院の救急車の運転手による見事なハンドルさばきによって、なんとか事なきを得ていた。
ときには迅速な医療を提供することも大切だが、交通事故を起こす危険まで冒して先を競わなくてもいいのに。
焼き鳥が入っていたビニール袋を歩道にあるゴミ箱に捨ててから、どこから飛び出してくるか分からない緊急車両に細心の注意を払いながら、プララームスィー通りの横断歩道を渡り、タクシーに乗って帰宅した。
きょうは昼すぎから午後11時までスィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee に籠もって友人たちとペーパーを書いていた。帰宅後、午前7時までプレゼンテーションの準備をしてからベッドに倒れこんだ。