日本語を流暢に話す自動車整備工

「正規ディーラー店によると、ここに取り付けられているエアフローメーター、インジェクターに使われている吸入空気量を計測するセンサーのことなんですが、別の車種のものが装着されているそうです。エンジンの回転数が正しく制御できていないのは、おそらくこれのせいでしょう。それと、加速が悪いのは、点火時期制御装置のせいですね。サスペンションなど足回りの状態も、あまり良くありません。すべて直すとなるとものすごい出費になりますが、どうしますか?」

昼前、ヂュラーロンゴーン9街路にある自動車整備工場へ行ったところ、自動車整備工がクルマの状態について日本語で説明してくれた。発音は JEES 日本語能力試験1級に合格している日本語学科の学部生たちよりはるかにキレイだし、文法的に不自然なところもまったくなかった。しかも、普通の日本人には分からないような自動車の専門用語を立て続けに繰り出してきたものだから面食らった。

つい先日も、ここからすぐ近くのところにあるプワングチョンプー寮1階の食堂へ行ったときに、錦糸町のタイ料理店で14年間働いていたという店主が話しかけてきて驚いたばかりだ。

あさ、ヂュラーロンゴーン大学の東南アジア学研究室へ行って、ミャンマー研究に関する参考文献をクラスメイトから貸してもらってから、パヤータイ通りを挟んで反対側にある大学院の事務局へ行って構内駐車許可証を受け取った。その後、ヂュラーロンゴーン9街路にある自動車整備工場へ行ってエンジンの修理の進捗について確認し、スィーロム通りにある珈琲屋へ向かった。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。